アヒルと琥珀

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DREAMS COME TRUE ACOUSTIC風味LIVE 総仕上げの夕べ 2021/2022 ~仕上がりがよろしいようで~の感想 その3

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DREAMS COME TRUE ACOUSTIC風味LIVE 総仕上げの夕べ 2021/2022 ~仕上がりがよろしいようで~ の感想の続き、その3である。
引き続きネタバレを挟むため引き続き避けたい方はここで読むのをやめていただければと思います。







14.あなたとトゥラッタッタ♪

2018年の連続テレビ小説の主題歌である。
本来は2人1組でペアになって踊る振り付けなのだが、今回は1人での振り付けになっていた。ライブを見ているとコロナのことを忘れてしまうのだが、このような場面になるとふと思い出してしまう。


15.G

G

G

Gのレコンギスタの主題歌になっている。モビルスーツというガンダムを象徴する単語からスタートするこの曲。よく考えると次のYES AND NO含め、彼らのもがきや苦悩がこのあたりから見え隠れしている気がするのだ。


16.YES AND NO

YES AND NO

YES AND NO

SNSでの色々なことについて書いている曲である。
流されていく自分ではなくて、自分だけの選択肢を持って生きていきたいと歌う曲である。
生で曲を聞きながら吉田の今の思いなのではないかと思っている。


17.さあ鐘を鳴らせ

さぁ鐘を鳴らせ

さぁ鐘を鳴らせ

東日本大震災が起きた後にできた曲で、コロナ禍という未曾有の事態に対して彼らなりのエールなのではないか。

そして 生きると誓え 生きると打ち鳴らせ
また会う日まで また会える日まで

またライブで再会できるように、今回参加が叶わないファンに対してのエールも含め歌っているのではないかと考えた。


18.その先へ

サポートメンバーのJUONとのツインボーカルの曲である。久しぶりにJUONがツアーメンバーに入り、今回のライブの最後の曲だった。

眠れない夜の 悲しみの海の 出口の見えない暗闇の その先へ
跳ベ! その先へ 跳ベ!

先の見えない世の中のその先へ跳べるようにという彼らの思いが伝わってきた。



メンバーはここで退場し、アンコールが起こる。声は出せないものの観客は皆まだまだ見たいという気持ちで溢れていた。

しばらくするとサポートメンバーと2人がステージに戻ってきた。

en1.次のせ〜ので!

中村作曲のソニックで使用された曲に詞がついた。お〜い、お茶のタイアップがついていてテレビでもよく流れている曲である。緑の丘が頭の中に広がって、まるで自分が緑の丘にいるような爽やかさをもった曲である。すっとしたみどりの香りが立ち上っているようだった。この曲も皆で歌えれば楽しいだろうと感じた。


en2.サンキュ.

サンキュ.

サンキュ.

別れを経験した主人公が友人の“あなた”に一緒にいてくれた感謝を伝えている曲である。

“今日 彼に さよならしたんだ
泣かなかったし 責めなかった"
“えらかったね"って あなたが言ってくれるから
ボロボロ弱い言葉 こぼれてきそうになる

情景がこんなにもはっきりと浮かぶこの曲がやっぱり好きだと感じた。



en3. うれしい!たのしい!大好き! - DOSCO prime Version -

昨年発売されたDOSCO primeの中の一曲である。2つの小さなモニターが登場して、ドリクマとワルクマというドリカムのキャラクターが出てきた。
最後の最後のわがままだ!と思わず笑ってしまった。
ディスコ調の音楽でクマたちとAKSが踊る。吉田も高らかに歌っていた。


全ての曲が終わり、最後のメンバー紹介でお決まりの観客で吉田の名前を一緒に言う場面がある。今回は心の声ということで観客で言わずにせーの!の後が静かになった。そこでまた吉田は泣いていた。

メンバーがステージから降り、会場がまた暗転する。
2023年のワンダーランドの予告が流れる。
2年後のワンダーランドはどんなものになるのだろうか。


感想
中村が何度も言っている、「吉田の歌を届けたい」ということについては今回のツアーはとても良かったのではないかと思っている。余計な演出や全力でのダンス等はなく、シンプルなメンバー編成、フルコーラス歌唱と曲に没入できる環境が整っていた。
ストーリー性がある曲はフルコーラスでないとストーリーが切れてしまうためセットリストから外れてしまう要因のひとつではないかと考えている。今回、この曲をやるのか!と思うものも多々あったのでたまにこういうコンセプトがあってもいいのではないかと思う。
メインモニターの横に4つちいさなモニターがあり、サポートメンバーやAKSなどの映像が見られたのがとてもよかった。サポートメンバーの動きや演奏を吉田や中村を追いながらもモニターで確認できるのは見ていてとても楽しかった。
アコースティックギターやピアノがあったが、これはアコースティックかと言われたら、疑問符が頭の中を駆け巡る。しかし“アコースティック風味”とついているので、許容範囲であるのではないかと思う。
個人的にはホール規模でこのツアーのようなコンセプトのツアーがあれば良いと考えている。アリーナ規模であると、音質の面ではホール会場と比べると劣ってしまう。チケットは取れなくなるかもしれないが、長い時間をかけてホールツアーを回って欲しいと思ってしまった。

シンプルに吉田の歌を届ける最適解が今回のツアーなのではないか。わたしはそう強く思っている。