アヒルと琥珀

なんとなーくでいきてるひとがたまに書いてます。

免許とりたい/バックドロップシンデレラ

40過ぎのおっさんが運転免許を取りに行こうとするだけで曲になるのはすごいと思う。

バックドロップシンデレラの来月発売されるセカンドe.pの収録曲、免許とりたいのMVが公開された。

もう7〜8年バックドロップシンデレラを聴いているが、ここまで引き込まれた曲は初めてだ。なぜかといえば、わたしも運転免許をとるのがめんどくさかった人間だからである。大学卒業後フリーターが確定し、やることがないからいっか!となんとなく合宿免許に行って免許を取得したのだ。ちなみにそれから3年半経つが一回も運転していない。


この曲はギターのアフロ豊島さんが免許をとりたいということを曲にしている。18歳で免許を取ったものの20歳で免許取り消しになりその後20年以上免許を持たないままに生活してきた豊島さん。機材車の運転も他の3人に任せている。メンバーの中で1人だけ運転できない。別にもうそれが当たり前になっている現実。
と曲が進むごとにリアルな事情が見えてくる。

そう今でも幸せ
ズルズルいこ
電車乗るの好き
タクシーも便利

すごくよくわかる。わたしも実際そう思う。都内にいるなら尚更である。

思い立って教習所に問い合わせるが…。と曲が続いていく。


この曲でわたしが一番好きなフレーズがこれである。

免許取り消しアフロ

キャッチーすぎる。

わたしが合宿免許に行った時も、同じ時期に70キロ超過で一発免許取り消しになったお兄さんがいたのだが、教習所中の噂になっていた。きっとあだ名がついていたであろう。

豊島さんが教習所に通い出したら、あだ名がつくだろう。しかもおっさんとかまでつくかもしれない。自虐しながらのリリックセンスは流石である。豊島さんは果たして免許をとるのだろうか。


2分少しの曲であるがコロコロと展開が変わり、聴いてて飽きない。バックドロップシンデレラは4人全員がボーカルができるため、バリエーションが豊かなのも強みだと感じている。来月の新譜を今から楽しみにしている。

コロナの暗い話ばかりの世の中でこの曲を聴いて肩の力を抜く時間も必要かなと思っている。