アヒルと琥珀

なんとなーくでいきてるひとがたまに書いてます。

25th Anniversary MISIA THE GREAT HOPE

本当に本当に楽しかった。

MISIAの25周年記念ツアーが終わった。
私は6都市7会場で12公演を観た。
去年の初夏にツアーのチケット申し込みがあり、行けるだけ行こうと申し込んでいた。その後病気がわかり、さらに音小屋の受講も決まり行く回数を減らそうか迷っていた。しかし、ここで観なかったら後悔するかもと思って自分が参加できる全ての公演に行った。

ツアー開始の武道館公演はここまで完成しているライブが初日から見られるのか!と驚いた。ここからさらに良くなっていくとどうなってしまうのだろうかという期待で胸がいっぱいになった。

名古屋公演はトランペッターの黒田卓也が参加していて音色が豪華になっていた。ツアーとして練り上がっていく様子が見えてきた。

札幌公演は演出が前述の2会場に比べ豪華になった。金テープが舞い、ダンサーやクイーンの華やかさも際立つようになった。クリスマスの公演だったためクリスマスソングメドレーも披露された。

大阪公演は声出しが解禁され、観客と一体になりMISIAが楽しさを身体全体で表現していた。ここで完成されていたライブがさらに進化した。

横浜公演は映像収録が入り、レーザーが加わりさらに迫力のあるものとなった。バンドのメンバーもそれぞれアレンジを加えてより曲が煌めくようになった。

福岡公演はMISIAの地元九州で方言を交えながら凱旋ライブを楽しむ姿があった。「好いとっと」という博多の方言を交えた曲もこのツアーで初めて演奏された。

そして最後の有明公演、始まった時点で完成されていたと思ったこのツアーが半年の間に変化して完璧なものになった。観客の声を全身で受け止めて力にしたMISIAが力の限り歌っていた。

個人的に好きだったのは「higher love」、「MAWARE MAWARE」、「おはようユニバース」である。
「higher love」は元々思い入れのある曲なのだが、さらに思い入れが深くなった。病気の影響が色濃く出ていた時や仕事で節目となる日など聴く時によって抱く思いが変わって涙を流して聴いていることが多かった。MVと同じ衣装を纏ったダンサーとMISIAを見て崇高な愛に浸っていた。
「MAWARE MAWARE」は、スローテンポな曲が続いた後に未来を切り開くように始まる。タオルやライトを皆で掲げ新しい未来へとつながっていくように感じた。普段は目線や指さしを「気のせいだ」と思っているのだが、福岡公演でしゃがんだMISIAに指さされ目もバッチリ合ってしまった。ここまでピッタリとあってしまうと言い訳のしようがない。心臓が止まるかと思った。
「おはようユニバース」はツアー開始前に配信された最新曲である。私が見に行った12公演全てでアンコールの1曲目で演奏されたのだが、武道館公演の時には赤みがかったオレンジの衣装でダンサーを2人携えて歌っていた。しかし、最終日の有明公演ではレモン色の衣装を纏ったMISIAドラァグクイーン、車椅子のパフォーマー、ダンサー、ギター、サックスと大人数で盛り上げる形に変わっていた。大小の差はあるがこのように観客をより楽しませるために初日から最終日までで様々なことがより良くなっていた。観るたびに新しい発見があって楽しみだった。


半年間駆け抜けるように終わってしまった。
北海道から福岡まで見に行き、病気の影響もあり体力も精神的にも限界ギリギリのところまで行っていた。しかし、見るたびに来てよかった、今日も楽しかったと思えるライブがあることが幸せだった。次のライブを指折り数えて楽しみにする日々が終わってしまったのがとても寂しいけれど、次のライブを楽しみに待ちたいと思っている。