アヒルと琥珀

なんとなーくでいきてるひとがたまに書いてます。

私はこどもがあまり好きではない。

私はこどもがあまり好きではない。

移動中の車内で騒いでいるこどもには100%イライラする。できる限りプライベートではこどもと関わりたくない。おそらく自分の子をもうけることもないであろう。

ただ、社会人生活のほとんどはこどもと関わる仕事についている。職場では「可愛い〜」と言っているし、思わず頬が緩む場面も多い。むしろ率先してこどもを抱き上げているくらいである。「先生、小さい子好きですよね」と言われている。
どんな大声で泣いていてもうるさいとは思わない。「何もわかってあげられなくてごめんよー」と言っている。


その思いたちは矛盾しているようだがどちらもたぶん本当なのだと思う。

多分その感情というのは、名前も知らないこどもとどこの誰かわかっているこどもという違いと、公私の違いなのだろう。

バックグラウンドがわかっているこどもの行動はさまざまな原因を知っているため許せるのだが、見知らぬこどもだとただ「大声で騒いでいる」ことだけが見える。もしかしたら持って生まれたものがあるのかもしれない、ただ初めてのことが怖いのかもしれない。それが全くわからないためにイラつきが先に来てしまうのだと思う。言ってしまえば得体のしれない何かなのだ。


仕事の時にはそれでお金をもらっているのだ。好きではないから、無理だからですまされない。多分意識が「先生としての私」に切り替わるのだ。そうするとどんなこどもでも可愛らしいと思うのだ。そして、こどもを見ているとできることがどのこどもも増えていく。その成長を見ると「もっとがんばるかな」となっていく。その繰り返しで仕事が楽しくなっていくのだ。


私はこどもがあまり好きではない事実は変わらない。ただ、こどもとかかわる仕事は一生続けていくのだと思う。4月から新しい環境に身を置くのだが、どんなこどもたちと出会えるのか楽しみである。