アヒルと琥珀

なんとなーくでいきてるひとがたまに書いてます。

チョコレートドーナツ

愛の形はさまざまである。

イカップルがダウン症の子を育てるという映画である。学生時代子供に関する学科で学んでいたこと、ジェンダーについて自分自身がよく考えていたことでずっと見てみたいと思っていた映画だった。
友人のおすすめ映画だということでやっと見ることができた。

1970年代ショーパブのパフォーマーのルディと検事局で働くポールが出会い、心を通わせる。
そんな時、ルディの隣の部屋に住む女性が薬物で逮捕され、マルコというダウン症の少年が1人残される。
ルディとポールはゲイカップルということを隠しながらマルコを引き取り、幸せな日々を過ごす。ただ、周りにゲイカップルだと分かってしまい、2人とマルコは引き離されてしまう。2人はマルコと再び暮らすために奔走するが…。という話である。

日本では現在
同性婚は認められていない
カップルで里親になることは地域によっては可能
という状態である。

こどもが幸せに過ごしていくためにカップルの性別は関係あるのであろうか。異性カップルでもうまくいかないことはある。こどもの幸せを第一に考えると性別なんて気にしていていいのだろうか。
映画の中でも実の母親といるマルコよりも、ルディとポールと一緒に過ごすキラキラと瞳は輝き楽しさが伝わってくるマルコの方が良いと誰もが感じる。言葉が少ない彼は表情で訴えかけてくるのだ。

日本でも、虐待で毎月のようにこどもが亡くなったというニュースを目にする。彼らはその親で幸せだったのだろうか、血のつながりはなくても幸せあふれる環境に大人が連れていくことはできなかったのだろうかと考えてしまう。

愛の形はさまざまあって、自分の心のパズルのピースとピタッとはまるような人が誰しもが出会えるのではないかと思っている。

こどもは愛されて育つべきだと思うし、みんなで大事にしなきゃいけないと思う。

最後の結末がハッピーエンドではなくて、辛く苦しくなってしまった。こんな終わりを現実では絶対に全てのこどもたちにさせたくない。そう強く思う映画だった。