アヒルと琥珀

なんとなーくでいきてるひとがたまに書いてます。

ヒキタさん!ご懐妊ですよ

ひとつの命が生まれてくることは奇跡だと改めて思う。

ここ数年、同級生が何人も母になっている。母になる予定が全くないわたし、すごいなぁとぽけーっと見ている。結婚の予定すらないわたし、かなり縁遠い世界である。
今回、「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」はアマプラのおすすめ映画の中に出てきたので軽い気持ちで見始めた。

作家のヒキタ(松重豊)は一回り以上離れたサチ(北川景子)と2人仲良く暮らしている。子供は作らない予定であったが、サチがある日、ヒキタとのこどもがほしいという。そこから2人の不妊治療が始まっていく。

駄目金玉って何回聞けばいいんだろう。シリアスな場面でもこの単語を目にするたびに笑ってしまう。シリアスで暗くなりやすい題材なのだが、暗くなる場面もありつつもクスッと笑ってしまうところもあった。シリアスなところとクスッとくるところの落差がはっきりとしていて松重豊さんの演技力は素晴らしいと感じた。

今回はヒキタに問題があるということだったのだが、問題があるのが男性側でも負担が大きいのは女性で、ヒキタが苦悩する場面もあった。本当は自分が頑張りたいのに、負担がかかるのはパートナーというのは辛いところだろう。

この映画はハッピーエンドで終わるが、ハッピーエンドにならない不妊治療の終わりは沢山ある。多分わたしには見えていないだけで、思った以上に多くの人がその結末を迎えているのだと思う。

できる人はできる、できない人はできない、ある意味平等であるという言葉が劇中に出てきたが、本当にそうなのだろう。

わたしには見えない世界が見える作品だった。

最後に言いたい。
杉浦(濱田岳)浮気すんなよ!!!