アヒルと琥珀

なんとなーくでいきてるひとがたまに書いてます。

新型コロナウイルス感染症になった その3

ホテル、快適すぎるな。

前回の話

疲れ切った中2日目の朝を迎えるがだんだんホテルをエンジョイしようとしだす。気分は西新宿五丁目(ギリギリ渋谷区)のラプンツェルである。

9月1日6時半〜

検温の時間である。気持ち悪い。眠れていないからだ。テーブルに体温計を置いていたため、起き上がるが起き上がった瞬間に気持ち悪い。視界がグルグルと回っていた。なんとか起き上がって体温と酸素濃度を測る。測り終わって入力が終わった瞬間に記憶が飛ぶ。


9月1日7時半〜

朝食の時間だという放送が流れる。そこで目覚める。ノソノソと起き上がり、朝ごはんをもらいにいく。パンとサラダとハム。ちょうどいい朝ごはんである。眠たい目を擦りながらもそもそと食べていると目が覚めてきた。ラヴィットをボケーっと見つつ、眠たくなったので寝る。


9月1日10時半〜

起きた。頭がだいぶスッキリしてきた。そんな中スマホを見ていると、7年ぶりの推しの近影を見つけてしまうというプチハプニングが起こる。元気だ!生きてた!となり涙が止まらなくなる。1時間くらい泣いたり喜んだり現実を見つめて虚無になったりを繰り返していた。


9月1日12時〜

ご飯の時間である。ご飯がそこそこ私には合っていたため、ウキウキで受け取りに行く。10分弱時間をずらすと空いている中で取れることをここで知る。お弁当はそんなに早くなくならない。なくなることはないということにここで気がつく。だんだん味覚嗅覚が戻ってきてご飯を元気にもぐもぐしていた。そしてビタミンや鉄分などを補うためにもらい物で持ってきていたサプリメントを飲みはじめる。食事をしてても罪悪感が減る。
そして、職場ラインが動く。
上司、無症状だが陽性。
生き残りはあと2名である。2名生き残ったところで仕事が回るかといえば回らないのだ。ほぼ詰みである。部署ごと休みが決まり、私ともう1名の復帰を待っての再開になるとのことだった。仕事のことを一切考えなくていいのは救いだったが、仕事復帰の日から本格的に働かなくてはならないことがここで決定した。その日に体力が落ちていて使いものにならないということは避けたいと思った。


9月1日13時半〜

お昼ご飯を食べ終わって眠たい。当然だが、昨日の夜が遅かった。そしてやることもない。寝るか!ということでお昼寝タイムになる。このお昼寝タイムは療養期間が終わるまで続くことになる。お昼寝したら生活リズムが狂うのだが、やめられなかった。すやすやと眠りに落ちる。


9月1日16時〜

夕方の検温の時間である。寝起きのため体温も脈拍も低く、ふわふわしながら入力を済ませる。持ち込んだ野菜1日これ1本を飲んで野菜を食べたつもりになる。夕方の情報番組を見る。テレビの音を聞きながらお風呂掃除をする。お風呂掃除用のスポンジは置いてあったので、それを使って持ち込んだ食器洗い洗剤を薄めて使う。普通にピカピカになる。ついでにトイレにも食器用洗剤の原液を撒いて放置する。毎日洗うことができて清潔だということが自分の安心感につながっていた。


9月1日18時〜

夜ご飯の時間である。時間をずらすとスッと受け取れ、スムーズにレンジで温めてあたたかいお弁当を食べることができた。そして、このあたりで猛烈に汁物が欲しくなる。インスタントのスープなどを持ち込んではいたが毎食飲めるほど持ち込んではなく、飲もうか迷ってやめるが物足りない。ここで気持ちが落ち込む。


9月1日20時〜

リングフィットをやる。昨日Switchを繋げたもののやる気がしなかった。リングフィットの運動時間で15分ほど行い終わりにする。その時はまだドタバタしないようなメニューを選んで行っていた。少し汗ばんできて、お風呂に入る。ゆったりとぼーっと浸かっていた。好きなピアニストさんのインスタライブを見ながら幸せな気持ちになっていた。
お風呂から上がりドライヤーをしながら持ってきたフェイスパックを貼って優雅な時を過ごそうと思っていたら、ドライヤーから冷風しか出なくなる。困った。ホテルのスタッフさんに連絡して交換してもらう。なぜか交換してもらったものの方が質がいいものだった。2/3くらいの時間で乾いた。
すっきりさっぱりして冷蔵庫で冷やしていたコーラを飲もうとしたところ、過冷却の状態になっていた。開けた瞬間に凍り始めた。なぜ自宅で挑戦した時には全くできないのにこういうどうでもいい時に限って成功するのだろうかと不思議である。凍ったものなんて飲めるとは思ってなかったので喜んで飲む。


9月1日22時〜

洗濯の時間である。昨日より洗濯の量も少なく、楽勝かと思いきや、トラップにはまる。Tシャツ、分厚いものを持ってきていた。自分で洗濯をするのであれば絞りやすい薄いものにすればよかったのに分厚いものであった。この時点で1枚は療養期間では着ないとスーツケースに戻した。リラコは絞りやすかったが、Tシャツのことは考えていなかった。ぎゅーっと絞って干していったが、これは乾くのだろうかと不安になる。干し方と絞り方が悪かった昨日洗濯した靴下が猛烈にカビ臭くなっていて、この失敗は繰り返してはならない…となりつつこのTシャツは乾くのだろうか…と何回もなる。

9月1日23時半

昨日眠れなかった反省を活かし布団に入ったが、朝も昼も寝ている人間、それは眠れない。疲れているのに眠れない。持ってきていた睡眠薬を使い眠りに落ちる。


つづく