アヒルと琥珀

なんとなーくでいきてるひとがたまに書いてます。

劇団四季のアナと雪の女王を見た

わたしは劇団四季に対してアレルギーがあった。
原因としては高校の時に見たリトルマーメイド。三角コーンを頭に乗せたかのようなアリエルを見て夢がガラガラと崩れてしまったからだ。
これはアリエルではないとその時点で思考をシャットダウンして、それ以来劇団四季というものを10年近く見ていなかった。

10年ほど経って、好きな漫画家さんのミツコさんがアナと雪の女王の観劇レポートマンガを出していた。
アナと雪の女王はわたしが10年以上離れていたディズニーを改めて好きになった作品で、何度も何度も見ている。楽曲もストーリーも全てが好きなのだ。

これなら見られるかもしれない。ただ四季アレルギーにより見に行くことを躊躇していた。

12月に入り、FNS歌謡祭を見ていた。ミュージカル特集があり、生まれてはじめてがテレビから流れてきた。驚いた。アナとエルサが実在するのだ。数分間の映像だったがそれだけで引き込まれた。見てみたいと思った。そこから2時間後にはチケットを取っていた。行動力だけはある無職は放っておくとこうなるのだ。

そして数日後竹芝の劇場に向かった。10年ぶりの四季。アレルギーは克服できるのかと不安とウキウキで心が一杯だった。

そして幕が上がり世界に引き込まれて行った。


2時間後、感動で何も言えない私が完成していた。詳しいことはネタバレになってしまうので、避けるがものすごいのだ。

エルサやアナの心情描写が台詞としてアニメ版よりもはっきりとされていることがまず引き込まれた点のひとつだ。きちんと衝突するのだ。衝突があり和解をしていくところがきちんと描かれているのだ。

プロジェクションマッピングと演劇の融合もものすごかった。わたしはディズニーシーのソングオブミラージュというショーが大好きなのだが、そのショー以上にプロジェクションマッピングと演劇が解けこみ合っているのだ。雪の世界がとても素敵に表現されていた。あの有名な曲のところでは引き込まれていってしまった。

ミュージカル版のための曲もありとても良かった。特にクリストフが歌う場面も増えていて見ていて楽しかった。2幕の最初の曲は思わずニコニコしながら聞いてしまった。映画版と共通の曲、ミュージカル版の曲と織り混ざりながら進んでいって、どの曲が欠けてもこのミュージカルは成立しないのではないかと思った。

ヤングアナを演じていた桑原広香さんが素晴らしかった。自身も姉を持つ妹である広香さんが天真爛漫なアナを演じていた。彼女がいるシーンは彼女から目が離せなかった。お姉さんもヤングエルサとして出演しているということで、機会が合えば実の姉妹のアナとエルサが見られるのか!と考えてしまった。


10年に及ぶ劇団四季アレルギーを吹っ飛ばしてくれたアナ雪。また見に行こう。